育成とは何か

育成とは何か

スポーツにおいての『育成』とは何か。
それを語る前に、ともにスポーツでよく使われる「強化」について考えていきたいと思います。
新しいスキルを獲得する。
スピードが早くなる。
判断力が上がる。
自分自身(チーム)が向上する。
つまりは今あるものを増やす、高める、そのようなことを「強化」だと言えるでしょう。
通常のスポーツ指導などは、このようなアプローチが多いのではないでしょうか。
それは現状の競技力を高めるにあたり、間違いない方法であると言えます。
ただ、そうした場合、『育成』は何になるのか。
それはずばり、『伸びしろを作る、伸ばす』ことだと考えています。
これはヨーロッパの運動学にも通ずる考え方でもあります。
コォーディネーションなども、まさにこのような考えに基づいています。
研究されている発達年齢を鑑みれば、特に小中学生は『育成』の年代です。
今上手くならなくとも良い、この先伸びるための準備さえしておけば良いと考えることもできます。
もちろん、それは間違いではないし、大切なことでもあります。
でも、目指したい指導はまた別にあります。
目指す指導は『伸びしろを伸ばした結果、同時に強化もされている』ということです。
そうなれば、いくらでも向上、成長できるはずです。
これは理想でもあります。
でも、まだまだできていないところもたくさんあります。
具体的に何か方法が確立しているわけでもなければ、大きな結果が生まれているわけでもありません。
でも、それを受け入れることが成長につながるのではないでしょうか。
 
成長に大切なこと、そのひとつが『わからないこと、できないことを楽しむ、挑戦する』ことだと考えています。
それをコーチたちを中心に、自らの姿で体現していく。
そういった大人たちとともに歩んでいけたら、子どもたちにとって素敵なことになるのではないでしょうか。
小学生のうちから、挑戦もしないで「無理」、「できない」、「ずるい」と言ってやらない子はけっこういます。
それは成長段階として仕方がないことではありますが、『伸びしろを作る』ということに対して、良い影響を与えるのは難しいと言えるでしょう。
だからこそ、言葉だけでなく姿勢でも子どもたちに伝えていきたいと考えています。
それが一番伝わる方法であり、何よりも『育成』につながるのではないでしょうか。
もちろん、指導するうえでの詳細の理論、考え方、アプローチも模索し、実践しながら確立しています。
結果、ここでの『育成』がトッププロも含めた、世界や社会で活躍し、貢献できる人材になってくれたら本当に嬉しいです。
それは、このSEAGULLSの『人材育成』部門の意味にもなっています。
今後も『人が育つ』ということに真摯に取り組み、大きな成果へつなげるよう進んでいきます。
たくさんの素敵な人材とともに歩んでいけることを楽しみにしています。
 
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